鉄道信号・軌道回路の総合ソリューション

昭和テックスからのご提案

1. 軌道回路とは?

鉄道信号の基本は列車検知です。列車の位置を検出することで列車進行ルートを制御し、信号機を制御して列車の動きをコントロールします。

列車を検知する単位が軌道回路と呼ばれるものです(図1)。軌道回路は、電源、電源ケーブル、鉄道用レール(基本長25m)、電源ケーブルをレールに接続するための送着ボンド、レールとレールとを電気的に接続するレールボンド、列車検知用リレー、リレーとレールとを結ぶケーブルとレール接続のための装着ボンドなどにより構成されます。軌道回路の長さは、駅構内の数十メートル程度から駅間では数キロメートルと様々です。軌道回路を構成する鉄道用レールには列車を検知するための電流が流れており、列車の車軸(車輪)でこの電流を遮断することで列車を検知しています(接触型検知)。

また、レールには列車検知用に加えて電車の駆動電流も流れています(図2)。

このため、軌道回路に不具合が発生すると列車は正常に運行することができなくなります。いわゆる「信号機故障」の一つの原因となり、列車遅延等を引き起こすこととなってしまいます。
軌道回路は、鉄道インフラを支える根幹システムの一つと言えます。

軌道回路

図1. 軌道回路

電車線電流

図2.電車線電流

2. 軌道回路の問題点

レールは電流を通すと同時に列車重量を支持しています。このため列車が通過する時、レールには強烈な振動が発生しています。その大きさは民需レベルをはるかに超える強烈なものです。このため、レールボンドや送着ボンドはこの振動を受けて次第に破壊が進みます。このためボンドの耐久性が大きな課題となっています。

また、列車本数が少ない閑散線区や入換線等においては時折レールに錆が発生し、列車が検知できない状態に陥ることがあります。

3. 当社の取り組み

当社は、機械式信号機の時代から信号システムの工事に携わってきました。更にレール溶接工事等の冶金の分野も経験しました。その経験の中から、軌道回路の構成部品である「レールボンド」やレールの錆による列車検知不良対策である「レールめっき」について、レールにも環境にも優しい課題解決工法の考案に取り組みました。

4. 弊社からのご提案

当社には、軌道回路の安定性を向上させるレールボンド技術、軌道回路の短絡不良を未然防止するレールめっき技術、そして軌道回路構成のための施工技術があります。

製品技術、施工技術、メンテナンス技術をトータルでご提供することで軌道回路という鉄道インフラシステムの安定稼働に寄与して行きたいと考えています。

鉄道の安全運行イメージ

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